【インデックス:そ】造材【作業】

読み方:ぞうざい

伐採した樹木を木材にする作業。
具体的には、「枝払い」や「玉切り」といった作業を指します。
従来の造材作業は、チェンソーを利用し手作業で行われてきましたが、枝払い、玉切りをはじめ、玉切り後の木材を集積する作業まで一貫できる高性能林業機械「プロセッサ」や「ハーベスタ」により、造材に関する作業の負担が軽減されています。

【インデックス:え】枝払い【作業】

読み方:えだばらい

伐採した樹木から枝を切り取る造材作業。
成長途中に枝を切り落とす「枝打ち」とは異なり、枝払いは伐採後に加工を目的として行われる作業を指します。
造材の際には、枝払いののち、「玉切り」が行われます。

【インデックス:た】玉切り【作業】

読み方:たまぎり

伐採した樹木を規定の長さに切断して丸太にする造材作業。
一般的に、「枝払い」ののちに行われます。

【インデックス:し】地ごしらえ【作業】

読み方:じごしらえ

苗木を植栽する前に生育環境を良くするため、雑草や枯れ枝などを取り除く作業。地ごしらえは目的によってさらに分類されます。
植栽する範囲内すべての雑草木を取り除く「全刈り地ごしらえ」、植栽する列のみ取り除く「筋刈り地ごしらえ」、植栽する周囲のみを取り除く「坪刈り地ごしらえ」、土壌の乾燥防止や養分供給のため、刈り取った雑草木をまき散らす「枝条散布地ごしらえ」。そのほか、伐採前に行う地ごしらえとして、雑草木を伐り払い、薬剤による除去を行う「先行地ごしらえ」などに分けられます。

【インデックス:は】伐採【作業】

読み方:ばっさい

樹木を根本から伐り倒す作業。
伐る目的によって、間伐、皆伐、除伐、択伐に分類されます。

【インデックス:た】択伐【作業】

読み方:たくばつ

木材の用途に合わせた樹木を選定し、適量伐採する作業。
まとめて伐採する皆伐とは異なり、数年~数十年の年月をかけて抜き伐りし、抜き伐った場所に苗木を植栽します。森林状態を維持しながら伐採、植林を行うため、森林の更新とも言われています。

【インデックス:し】除伐【作業】

読み方:じょばつ

育成する樹木(幼齢林)以外の樹木を伐採する作業。
曲がって育ってしまった樹木や発育不良の樹木など、幼齢林の成長を妨げてしまう樹木を伐ることで、幼齢林の成長を促します。

【インデックス:か】皆伐【作業】

読み方:かいばつ

ある区間の樹木をすべて、または大部分を伐採する作業。
林業で行う皆伐の場合、森林破壊や生態系破壊をもたらさないよう考慮された面積で行われることが一般的です。
皆伐によりまとまった木材を収穫し、皆伐を行った土地には新たに苗木を植栽します。

【インデックス:か】間伐【作業】

読み方:かんばつ

木々の適度な間隔を確保するため、一部を抜き伐る作業。
成長した樹木は次第に隣の樹木と枝や葉が重なり合い、それによって互いの成長を阻害してしまうほか、根本や地面へ日光があたらなくなってしまいます。
一部を抜き伐り、適度な間隔を与えることによって、日光があたりやすく健全な森林の成長を促します。

【インデックス:え】枝打ち【作業】

読み方:えだうち

良質な木材を製材するために樹木の枝を切り落とす作業。
枝の手入れをせずに成長した樹木は、幹を製材した際に、円や楕円形の「節(ふし)」と呼ばれる部分が生じます。
節にも生き節、死に節、抜け節といった種類がありますが、中でも抜け節のある木材は商品価値が低いため、節ができないための防止策として枝を切り落とします。

【インデックス:し】下刈り【作業】

読み方:したがり

植林した苗木の成長を促すために、雑草木を刈り取る作業。
小さい苗木は雑草木に覆われ、日光が遮られ枯れてしまったり、十分な水分を得られず成長を妨げられたりしてしまいます。苗木を健やかに育てるため、年1回から2回程度下刈りを行います。

【インデックス:め】目立てヤスリ【道具】

読み方:めたてやすり

ノコギリの刃を研磨する道具。
切れ味が悪くなったり、目がつぶれてしまったりしたノコギリを研いで鋭くすることを「目立て」と言われています。

【インデックス:く】クサビ【道具】

読み方:くさび

樹木を伐倒したり割ったりするときに用いられる道具。
横から見ると三角形のような形状をしていることが一般的です。木の隙間に打ち込み(あらかじめオノで溝をつける場合もあります)、ハンマーで叩きます。
樹木の大きさによっては複数のクサビを用いる場合もあります。

【インデックス:ち】チェーンソー / チェンソー【道具】

読み方:ちぇーんそー / ちぇんそー

樹木を切る際に用いられる工具。
ガソリンエンジンもしくは電動モーターを動力として稼働します。細かく鋭い刃がついたチェーンを高速回転させることにより、木を切断します。
林業において、チェンソーを利用する作業者は安全衛生教育を修了することが必須とされています。

【インデックス:ふ】プロセッサ【機械】

読み方:ぷろせっさ

造材に用いられる高性能林業機械。
枝払いや玉切りを行います。造材に用いられる機械では、プロセッサのほか「ハーベスタ」がありますが、ハーベスタとは異なり、プロセッサでは伐倒ができません。

【インデックス:た】タワーヤーダ【機械】

読み方:たわーやーだ

集材に用いられる高性能林業機械。
装備された支柱から架線(ワイヤーロープ)を張り、伐採した樹木を架線に吊るして集材できる集材機です。急傾斜地での利用も可能。従来の架線集材は、元柱の設置や撤去という作業が必要でしたが、タワーヤーダの導入により作業の短縮につながりました。

【インデックス:す】スイングヤーダ【機械】

読み方:すいんぐやーだ

集材に用いられる高性能林業機械。
タワーヤーダと同様に架線集材を行う集材機で、スイングヤーダの場合はアームを支柱として利用します。その名のとおり、スイング(旋回)が可能なところが特徴です。

【インデックス:く】グラップル【機械】

読み方:ぐらっぷる

木材の荷役(木材を積んだり降ろしたりする作業)に用いられる木材荷役機械(アタッチメント)。
油圧ショベルに取り付けて使用されます。

【インデックス:か】間伐材【名詞】

読み方:かんばつざい

間伐で抜き伐った木材の名称。
間伐材は細く、柱や梁といった構造材には不向きとされ、そのまま放置されることが問題視されていました。
そういった状況を改善するために、近年では、割り箸や再生紙、バイオマス発電の燃料といった用途に使われはじめています。

【インデックス:み】民有林【名詞】

読み方:みんゆうりん

私有林・公有林の総称。
国内の森林は国有林と民有林に分類され、民有林は、私有林と公有林に分類されます。
国有林31%に対し、69%が民有林です。(2007年3月31日現在)